フラメンコ教室アンダルシアのブログでは、フラメンコ練習生の方に役立つ基礎的なフラメンコの知識や情報などを提供していきたいと思います。
フラメンコを習い始めた方に少しでもお役に立てましたら幸いです。
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今回はフラメンコにとって最も重要な概念である「コンパス」についてお話ししていきましょう。
「コンパス」とは簡単に言うとフラメンコのリズム形式です。 方向を調べる「コンパス」と同様、フラメンコのコンパスも回転します。
つまり、コンパスには始まりと終わりがあるということです。 コンパスは数字を使って数えていきます。
1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12 これは1で始まり、12で終わる形式のコンパスです(以後12のグループと呼びます)。
ソレア、アレグリアス、ブレリアなどがあります。
次は、 1・2・3・4・5・6・7・8 これは1で始まり、8で終わるコンパスの形式です(以後8のグループと呼びます)。
タンゴ系の曲種がこのグループになります。
最後に、 1・2・3・4・5・6 1で始まり、6で終わるコンパス形式(以後6のグループと呼びます)。
セビジャーナス、ファンダンゴ・デ・ウエルバがこのグループです。
このようにフラメンコの曲種ごとにコンパスの種類が異なり、グループ分けが出来ます。
終わる数字がグループごとに違いますね?
終りの数字まで行ったら、また始まりの数字に戻りますので、回転するという表現をしました。
はじめの数字から終りの数字までを<1コンパス>と数えます。
例えば4コンパスだったら、1から終りの数字まで4回繰り返すということですね。
ここまでお分かりいただけましたでしょうか(^^)
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さて、お次はコンパスの中でアクセントがどのように置かれているか、 そして<コンパスの締め>の意味についてお話しします。
どの種類のコンパス形式にも、基本のアクセントがあります。 12のグループのアクセントはオレンジ色の数字のところがアクセントになります。
1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12
そして、締めは10と決まっています。 次のコンパスに続くときは12まで進んでよいのですが、曲の終りや、一時停止するときは必ず10です<締め>。
8のグループのアクセントはこうです。 1・2・3・4・5・6・7・8 (基本形) 締めは7です。
6のグループ(セビジャーナスの場合) 1・2・3・4・5・6 締めは4です。
実際には曲種によってテンポも全然違いますし、裏拍も入ってきますから、アクセントが移動したりして もっとバリエーションが豊かになります。
ところで「コンパス」ってすごく便利なんです!
フラメンコでは基本、楽譜を使いません。 フラメンコは一人で演じるものではないですよね!
ギター、カンテ(唄)、パルマ(手拍子)のバックのメンバーと踊り手が一体となって一つの曲を演じるわけです。
楽譜を使わずに皆さんどうやって曲を理解しているのでしょう?
続きは次回!